不登校の小中学生 過去最多34万人余に 11年連続で増加


 1.要約
 2.Grandprixがこの記事から思うポイント

1.要約

 文部科学省の調査によると、2023年度に不登校の状態にある小中学生の数は、30日以上欠席した子どもが全国で約34万6,482人に達し、これは11年連続で増加し過去最多を更新しました。特に小学生では10年前の5倍にあたる13万370人が不登校となり、中学生も21万6112人で10年前の2.2倍に増加しています。高校生についても3年連続で増加し、不登校者数は約6万8770人に達しています。

不登校の理由としては、「学校生活に対するやる気の欠如」が32.2%と最も多く、次いで「不安・抑うつ」が23.1%、「生活リズムの不調」が23%を占めており、これらの心理的・身体的な要因が影響を与えているとされています。また、いじめも大きな問題となっており、2023年度のいじめの認知件数は小学校で58万8930件、中学校で12万2703件、高校で1万7611件、特別支援学校で3324件に上り、前年度から5万件以上増加し過去最多を記録しました。また、いじめが原因で「重大事態」と認定されたケースも380件増加し、合計で1306件に達しました。

専門家によると、不登校の増加には、従来の「学校に行かないのは良くない」という意識が変化し、子どもたちがよりストレスを感じない環境で学ぶことを求める傾向が広まったことも影響しています。フリースクールやオンライン教育が認知され、保護者の間でも学校教育以外の学び方を選択肢とする動きが見られます。さらに、コロナ禍を通じてオンライン授業が普及したことにより、「学校でやるべきこと」を見直すタイミングにあると考えられています。

今後、不登校の子どもたちに対するサポートとして、経済的支援や多様な学びの場の提供が求められています。家庭の経済状況が子どもの教育の選択肢を狭めないようにするため、柔軟なカリキュラムを提供する「学びの多様化学校」の整備や、フリースクールに通う際の経済的支援などが検討されています。

ー https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241031/k10014625011000.html を要約 ー


2.Grandprixがこの記事から思うポイント

 近年、不登校の子どもたちの数が増えています。実はGrandprix自身も小学3年生から5年生まで不登校でした。理由はとある男の子とすれ違うたびに舌打ちをされていて、それが恐怖に感じたというものです。大人になってからみるとそんなことかと思うかもしれませんが、小学生の当時はかなり深い心の傷を負っていました。そのときは相談指導学級(今は教育支援センターとなっていました)というところに通って、少人数学習を行って学校に通うリハビリをして小学6年生からまたもとの小学校に通うことができていました。ただ、当時小3時の担任の先生は「不登校はダメだ」という認識があったと放課後に親と学校に行ったときに話していたという記憶があります。

 ただ、この時代においては「不登校はよくない」という意識は変わってきていると思います。さまざまな支援の場が公設民設かかわらず増えてきています。ただ、次に必要なのはそのような支援の場をサポートする法省令を含めた体制づくりが必要だと思います。フリースクールでの学習においては経済的にコストがかかる点、出席認定されるための条件といった課題がまだまだあるのが現状です。

 そして、調査であがった理由を見ると、心理的・身体的な要因が多く挙げられていました。コロナ禍によって学校が休校になったりオンライン授業となったことで、「学校」という環境にうまく馴染めない子どもたちが多くなってきていると、高校教員だった私も感じていました。当時担任していた子どもたちはちょうど中学校の入学式が延期、その後の授業もオンラインからということで中学校に行って授業を受け始めたのは秋になってからと、ある生徒が話してくれました。それにより生活習慣を確立する最初の大切な時期がなくなってしまったのです。今思うと、それがあって当時もっていた学年の子どもたちの対応が大変だったのだなあと感じています。

 また、いじめの認知件数も増えています。これはコロナによってコミュニケーションの欠如によるものが大きいと考えています。小中高生の時期というのは社会的コミュニケーション能力を獲得する大切な時期です。子どもたちどうしでのコミュニケーションが最も大事ですが、どうしても苦手という子どももいます(実際僕もそうでした)。その場合は大人とのコミュニケーションを築くというのも大切です。その大人というのは家族もそうですが、それ以外の大人ともコミュニケーションを築くことが重要です。大人とコミュニケーションを築くことでその大人からコミュニケーション能力を獲得していくことができます。

 今はさまざまな選択肢があります。その中で子どもにとって、家族にとって最善な選択ができるようサポートしていく体制が必要なのだと感じた今日この朝でした。全国的に大雨に警戒とニュースでありましたが、みなさまもお気をつけて。では、また。

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